医療脱毛にはどんなリスクがあるのかをご紹介します!


医療脱毛で使用する医療用レーザーは安全性が高いとされていますが、リスクがまったくないとはいえません。ここでは医療脱毛で起こりうる肌荒れのリスクについて説明します。

 

 

 

火傷

医療脱毛直後の肌は、レーザー照射時にメラニン色素に反応して発生した熱が、毛根内の毛乳頭周囲にも伝わって軽い炎症を起こしている状態です。しかし、数日たっても治まらなかったり、次のような症状が表れたりしたら、火傷の可能性があります。

 

 

 

何もしなくても強い痛みがある

医療脱毛を行うクリニックには、皮膚科医が常駐しています。火傷のような症状が見られたら、施術を受けたクリニックにすぐ連絡し、できるだけ早く受診して塗り薬の塗布など、指示を仰ぐ必要があります。明らかに医療脱毛が原因と思われる火傷などのトラブルに、どの程度対応してくれるかはクリニックによって異なります。万一の時の対応について、事前に確認しておくと良いでしょう。

 

 

 

クリニックの営業時間外やすぐに連絡ができない場合は、まずしっかり冷やすことが大切です。氷や保冷剤を使うときはタオルや手ぬぐいに包んで、直接火傷の部分に当てないよう冷却すると良いでしょう。

 

 

 

赤みや腫れ

レーザーの照射によって毛穴を中心に2~3mmほどの赤みが出たり、施術後にほてりを感じることがあります。数時間から長くても数日で治まります。クリニックでは脱毛部位を冷やすクーリングをしてくれますが、自分でも施術した日は紫外線対策と保湿をしっかり行いうと良いでしょう。熱いお湯につかったり、ホットカーペットなどの暖房器具で温めすぎたりするのも避けた方が無難ですね。数日たっても赤みやひりつきが治まらず、腫れているような感覚がある場合は、軽度でも我慢せず、施術を受けたクリニックで相談すると良いでしょう。

 

 

 

 

毛嚢炎

毛嚢炎は毛穴の奥の毛包部(毛根を包み込んでいる部分)に入り込んだ雑菌が増殖して起こる炎症です。雑菌が入り込んで起こる点や、見た目が似ていることからニキビと間違いやすいのですが、まったく異なるものです。

 

 

 

肌の表面には、常在菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌黄色ブドウ球菌など、さまざまな菌が存在しています。肌の皮脂バランスを整えたり、外部の刺激から保護したりと、肌を健康に保つためのバリア機能と呼ばれる働きを担っています。しかし、脱毛後は肌が乾燥しやすくバリア機能が低下するため、常在菌が毛穴に入り込んで、毛嚢炎を引き起こすことがあるのです。

 

 

 

 

肌の乾燥によるかゆみ

レーザーを照射すると、熱によって肌の水分が大量に失われます。これにより、水分と皮脂が混ざりあってできる「皮脂膜」が十分に生成できません。皮脂膜は肌を保護する天然のクリームです。つまり、乾燥した肌は外部からの刺激を受けやすくなっているといえるのです。

 

 

 

医療脱毛はニキビのある肌や敏感肌でもできる?

結論からいえば「できます」

ニキビのある肌でも、ニキビができている部分を避けて照射すれば施術可能です。ただし「医師がニキビの状態を診察した上で施術を許可した」という条件がつきます。ニキビの数が多かったり、炎症が強い場合は断られることもあるので、心配な人は事前に医師の診察を受け、肌状態を確認してもらうと良いでしょう。

 

ニキビ跡は色素沈着していてもほとんど脱毛に影響はないとされています。しかし、濃さや大きさによっては、医師の判断で施術ができないことがあります。その場合は、色素沈着を薄くする治療を優先的に行うことになります。

 

敏感肌や乾燥肌の人はレーザーの刺激が心配かもしれませんが、医療脱毛は肌の状態に合わせて出力を調整してもらうことが可能です。カウンセリング時に自分の肌質について説明し、よく相談しておくことで肌トラブルのリスクが低くなります。経験豊富な皮膚科医が常駐しているか、トラブルが起きた時にどのような対応をしているかなど、公式HPで確認しておくと安心して通えるでしょう。

 

照射ができないケースとは?

ニキビやニキビ跡があってもできることが多い医療脱毛ですが、これからご紹介する症状に該当する場合は、残念ながら脱毛不可となるケースもあります。

 

気になる症状がある人は、契約前の無料カウンセリング時に医師と相談しておくと良いでしょう。

 

 

 

 

日焼けしている

基本的に日焼けしている肌はレーザーの照射ができません。日焼け後、肌内部でメラニン量が増加している肌は、レーザーが過剰に反応しやすく、火傷リスクが高まります。また、赤みやほてりが強く出ている時は、肌が炎症を起こしている状態なので、水疱やただれといった深刻な肌荒れに繋がりかねません。

 

 

 

 

炎症や化膿を起こしているニキビがある

ニキビの中でも、炎症を起こしている赤ニキビや、化膿している黄ニキビがある部分は照射不可とされています。赤ニキビや黄ニキビにレーザーを照射すると、高確率で症状を悪化させニキビ跡が残りやすくなるため、基本的に照射を不可としているところが多いです。

 

 

 

治っていない傷や湿疹がある

ニキビが潰れた跡や、炎症中の傷・湿疹などがある部分も医療脱毛はできません。肌への負担が大きくさらに強い炎症へ繋がる恐れや、色素沈着を起こすこともあるので、傷が治ってからの施術を奨めているところがほとんどです。

 

 

 

傷跡やあざ、大きく濃いほくろなどは医師の判断による

傷口や手術などの外科的処置によって縫った跡がある部分は、色素沈着していることがあります。すでに紹介したように、色素沈着の度合いによっては火傷に繋がることもあるため、照射できるかどうかは医師の判断によります。また、あざや大きく濃いほくろがある場合も、事前に医師の診察が必要です。

 

 

 

 

紫外線対策

医療脱毛をするなら、普段よりもしっかりと紫外線対策をする必要があります。腕や脚など、露出する部分の施術予定があるならば、日焼け止めやUVカット効果のある上着を活用して、日焼けを防ぐと良いでしょう。特に、日常紫外線は少しずつ蓄積されやすく、「気がついたら日焼けしていた」ということになりがちです。

 

また、医療脱毛は比較的短期間で施術を完了させるといっても、数か月から年単位の期間が必要になります。スケジュール通りに脱毛を進めるためにも、紫外線対策は一年を通じて心がけた方が良いでしょう。

 

 

 

施術後の保湿をしっかりする

施術後の肌は軽い炎症を起こしている状態です。基礎化粧品やボディローションでしっかり保湿を行って、水分を補うと良いでしょう。ただし、保湿成分が入っているからと新しいものを使い始めるのは避けた方が無難です。レーザーを照射した後の肌はデリケートになっているため、今まで使用していない新しい成分が思わぬ刺激になることがあるからです。

 

 

 

肌荒れなどが起こったらすぐに医師へ相談する

脱毛後、紫外線を避け、保湿をしていても肌荒れなどのトラブルが起こることはあります。異変を感じたら我慢したり市販の薬でしのいだりせず、すぐに施術を受けたクリニックに相談する必要があります。レーザーの出力調整など、施術の内容に原因がある可能性もゼロではないからです。

 

 

 

シェービング方法にも注意

医療脱毛の施術前には、照射する部位のシェービングが必須です。電気シェーバーを使って、施術予定日の2日前を目安に行うよう推奨している医療機関が多いです。

 

さらに、シェービングの前には、ローションやクリームで保湿して肌を柔らかくしておくと肌負担を減らすことができます。事前に長く伸びている毛があればハサミなどで切っておき、シェーバーを毛の流れに沿って動かしながら剃っていくと良いでしょう。毛が太く濃い部分は、肌を軽く引っ張りながら行うと剃りやすくなります。

 

 



 

 

まとめ

医療脱毛は出力の高い医療用レーザーを使用するため、肌荒れのリスクが全くないとはいえません。ニキビやニキビ跡、敏感肌への影響など、気になることはカウンセリング時に質問して、疑問や不安を解消しておくとよいでしょう。

 

また、紫外線対策や保湿などをすることである程度の肌荒れ予防は可能ですが、それでも肌トラブルが起こった時は、すぐクリニックへ相談が必要になります。万が一の肌トラブル時にどのように対応してくれるのかも、契約前のカウンセリングでよく確認しておくと安心です。